コラム

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夏のハモは体にうれしい一品!

 梅雨から夏にかけて蒸し暑い日が続き、どうしても食欲が落ちます。そんな季節に、真っ白な身が見た目に涼しいだけでなく、高タンパク低脂肪でヘルシーなハモが重宝されてきました。
 湯引き(落とし)で賞味されることが多いハモですが、上品な白身は、てり焼き、鍋もの、天ぷら、フライなどの様々な料理でおいしくいただけます。
 また、秋には、松茸の土瓶蒸しに欠かせない食材となっています。

 ハモは、鋭い歯で何にでも噛みつき、噛みついたら離さないため、「はむ(食む)」や「歯持ち」が名前の由来とも言われます。水からあげても長時間生き続けることができるほど生命力が強く、冷蔵技術のない時代、内陸部や山間部に生きたまま届けることのできる非常に貴重な魚でした。
 ただ、ハモには細かい骨が身にびっしり入っています。「骨切り」という技を編み出してなんとか食べようとした昔の人は、その生命力の強さにあやかりたい気持ちがあったのかも知れません。

 兵庫県認証食品でもある白鷺鱧(しらさぎはも)は、播磨灘に浮かぶ漁業の島、坊勢(ぼうぜ)島の漁業者が水揚げするハモのこと。活締め、血抜きをほどこした身を湯引きにすると、その白さは“白鷺城”とも呼ばれる姫路城を思い起こさせます。まさに、地域自慢の海の幸です。
 栄養豊富なハモを食べて、夏の暑さを乗り切りましょう。

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