兵庫県たつの市は、童謡「赤とんぼ」の作詞者である三木露風のふるさとです。童謡「赤とんぼ」は、三木露風が幼い頃育った龍野（現たつの市）の情景を思い出して詠んだ詩です。

赤とんぼの代表種であるアキアカネが全国的に減少した為、ＮＰＯ法人「たつの・赤トンボを増やそう会」では、童謡に詠われた原風景の復活を目指し、田んぼや休耕田を使ってアキアカネの人工飼育やアキアカネが育つ農法の確立に取り組んでいます。

また、同ＮＰＯの理事長が事務局を務める「たつの赤とんぼ米研究会」では、アキアカネを育む農法で米作りを行っています。具体的には、①水生生物に影響の少ない農薬を使う、②羽化するまでの間は田んぼに水を絶やさないようにする（中干しをやめて間断灌水を行う）、③アキアカネの産卵場所を作る（稲刈り後に田んぼに浅い水たまりを作る）等を行っています。これに加えて化学肥料や化学合成農薬を極力減らした栽培方法を取り入れており、このお米は「たつの赤とんぼ米」として、兵庫県認証食品ひょうご推奨ブランドを取得しています。

赤とんぼが飛び交う風景を思い浮かべながら、収穫を終えたばかりの新米を味わってみてはいかがでしょうか。

【たつの赤とんぼ米研究会HP】
【たつの・赤トンボを増やそう会HP】