「最高級国産マダコ」なんです

マダコは東北地方南部以南の沿岸域で生息しています。
店頭に販売されているマダコはアフリカ北西岸沖で漁獲された輸入物が多く、国産のマダコは国内消費量の十数％を占めるに過ぎません。
その中でも明石だこは最高級品として高価に取引されています。

なぜ美味しい？「明石だこ」

明石海峡周辺はタコの餌となる貝類やカニ、エビといった生物が豊富に生息しており、上質な甘みと、噛むほどに海の香りが溢れ出るような濃厚な味わいが生まれます。
さらに、海底は岩場や砂場など起伏が激しく多様な変化に富み、海峡部を通過する速い潮流が複雑に入り組んでいるので、そこで育つ「明石だこ」は激しい潮流に流されないようにふんばるため「足が太く短い」と言われています。これこそが、「明石だこ」のおいしさを決めるプリプリの歯ごたえを生み出しています。
特に、麦の収穫時期（梅雨～お盆の頃）に獲れるマダコは「麦わらだこ」と呼ばれ、産卵に向けて体力と栄養を蓄えようと活発に餌を食べて成長します。

おいしいタコの選び方と保存方法は？

生の場合、見た目の特徴としては体色が濃いことと、足が太短いこと。
触れた時に、タコの色が変化すれば活きのよい証拠。さらに、生のタコの吸盤は吸い付くものがよいです。
ゆでだこは皮が剥がれていないものを選びましょう。
保存方法は、魚と違い冷凍保存が簡単なので、未加熱のまま冷凍するのがおすすめです。

たこの美味しい食べ方は？

刺身、たこ天、たこしゃぶ、やわらか煮、酢の物、ぶつ切り、焼き物と様々な料理にも用いられ、和風、洋風何でも美味しく食べられます。
地元の明石で親しまれている「タコ飯」は保存食として干しダコを、軽く炙り、細かく切って炊きこんでおり、素朴な中に深みのある味わいです。
また、明石のソウルフードである玉子焼も絶品です。
是非、兵庫の歯ごたえと甘みのあるタコをご賞味ください。