コラム

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親孝行な芋?「やまのいも」

とろろのもととなる粘りの強い「やまのいも」「つくねいも」や「大和いも」と呼ばれ、兵庫県では丹波地域や三田市近郊で生産されています。

「やまのいも」はひとつの種芋からひとつしか収穫されない手のかかる貴重な芋です。しかも栽培には、4月初旬に植え付けてから収穫まで8ヶ月以上を要します。初夏は土の乾燥や雑草から芋を守るために稲わらを敷き詰め、盛夏は蔓の絡まりを防ぐためにほぼ毎日絡み直しをします。そして収穫は一つ一つ手作業で掘り起こすので、とても手間がかかる芋ですね!

ちなみに、他の芋と違い、やまのいもは小芋(新芽)が親芋(種芋)の下にできるため、親を担ぐ親孝行芋として、縁起物として重宝されています。

栄養満点!丹波篠山のやまのいも


「丹波篠山やまのいも」は粘土質で肥沃な大地、寒暖の差が激しい気候のおかげで、多くのでんぷんを蓄えた究極の粘りをもつ、上質のやまのいもです。
食感はなめらかで、味わい豊か。ねばりが特に強いことから、高級和菓子の原材料や、とろろ汁、酢の物、お好み焼き、揚げ物などの食材にも利用されています。

やまのいもの選び方と保存方法

お店で購入の際は、土がついているままで、表面がしっとりと湿り、傷がなく、
なるべく凹凸が少ないもの、持ったときにずっしりと重みを感じるものがおすすめです。
保存方法ですが、乾燥すると腐りやすいので、ある程度湿り気が必要になります。湿り気を持たせたおがくずの中に入れたり、ラップにくるんで湿らせ、5度前後の冷暗所に保管しましょう。

美味しく食べるために!あくの抜き方・すり方のポイント

やまのいもはあくが強く、あくぬきをせずに擦ると黒ずむことがあります。
特に芯の部分はあくが強いので、多めに取り除く必要があります。

1.やまのいもを綺麗に洗い、包丁で他の芋類よりやや厚めに皮をむく。
2.皮を剥いてから、水3カップ:酢大さじ2の割合で加えた酢水に20分ほどつけて灰汁を抜く。
3.やまのいもの水気をふき取り、すり鉢の内側ですりおろし、さらに「すりこぎ」でよくする。

※ 金属のおろし金ですると黒くなることがあるので、すり鉢の目か、陶器のおろし器がおすすめです。

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